お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

お誂えコーデさせて頂きました。

コーディネート

ワイヤーデザインジュエリー作家
長谷川真由美さんの個展
「そよ風と光 カナウ・ジュエリー展」
に行ってきました。

個展初日、真由美さんはお着物を
お召しになりたいということで、
昨年11月、帯留の旅に同行させて頂いた
学院の催事の際に、
反物からのお誂えコーディネートを
させて頂きました。

 

真由美さんは既に訪問着、
付下げをお持ちで、
普段着用にはレンタル着物など利用され、
素敵に着物を楽しんでおられます。

今回は個展が目的のコーディネート。


アーティストを表現し
作品を引き立たせる反物を探しました。

また個展の会場となるJテラスカフェ

 

ガラス張りの曲線が美しい
とっても素敵な会場ですので
この場に立って相応しいものを。

 

数多くある反物の中から1反
素敵なものを発見!!

こちら、墨流し染めの着物です。
墨流し染めとは
水面に墨汁や顔料を落とし、
その波紋の模様を布に写しとる技法。
二つとして同じものはありません。

また、平安時代よりその技法はあり
日本最古の染色技法のひとつ
と言われています。

爽やかで涼やかなブルーと
優しく上品な薄墨色の
流れるような模様がとっても素敵。
アーティスト真由美さんだからこそ
着こなせる着物。
自分をしっかり持っていないと
着物負けしてしまいます。


見えにくいですが、
銀粉が散りばめられていて
控えめな豪華さもあり、
個展にピッタリ!!と
こちらに決定。

 

余談ですが、私が個展で着ているのも
墨流し染め。

同じ技法でもこんなに違うって
面白いですね。

 

帯は何本か悩みましたが、
訪問着をお持ちですので、
かしこまらず、お出かけ着としても
使っていただけるよう
博多織りのなごや帯を
選ばさせていただきました。



こちらの博多帯も大変珍しいデザイン。
ノルディック柄を感じさせる
モダンなデザインです。
お写真では紺色に見えると思いますが
実際はかなり深みのある緑色。
光の反射によって艶感が美しい帯です。


後はお仕立てに必要な八掛、
ほんの5mm程度しか見えないのですが
袖口、裾周りにチラリと見える肝心な所。
この八掛の色でその方のセンスが問われる
と言っても過言ではないほど、
お色が重要になってきます。


そこはさすがアーティスト真由美さん、
墨色のぼかしの素敵な八掛を
お選びになりました。


(裾にほんの少し見えています)

私はアドバイスはさせて頂きますが
着るものは似合う似合わないよりも
ご本人様が安心して楽しい気持ちになれる
お召し物をと思っておりますので、
出来るだけご本人様のご意思で
お選びいただいております。


朝、わが家で着付けをさせて頂きました。
やはり個展会場に立つと、
着物が映え喜んでいるように見えました。



爽やかな風吹く美しい自然光の中、
佇む真由美さんは本当に美しい姿でした。

コーディネートご依頼くださいまして
本当にありがとうございました。

 

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