お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

半衿付け(パーソナルレッスン8回目)

教室

ついに蝉の合唱が始まりました。
梅雨明け宣言もされましたし
いよいよ夏本番です!

今日は涼やかに
そして軽やかにと
麻の着物に、帯は兵児帯で
カジュアルなコーディネートにしました。


(写真が反転していてごめんなさい)
                       

着物:「くるり」
  帯  :「トリエ」

帯結びはこんな感じです


さて、今日のお稽古は
長襦袢に半衿をつけること。

夏には夏の(夏物)冬には冬用の(袷)
半衿があり、季節感を半衿にも表現します。

私の方法はまず
バイアス衿芯に半衿を縫います。

写真のようにまち針で留めて
一辺を並み縫いします。

バイアス衿芯は
衿に張りを与えてくれるものです。

柔らかすぎる半衿は縫いにくいですし
衿の内側にシワが出来やすくもなります。

女性らしい柔らかな曲線が出る
唯一の部分ですから
丁寧な仕事をしておきたいですよね。



一辺の並縫いが出来たら
半衿をひっくり返して
反対側の一辺も並み縫いします。


表から見るとこんな風に


縫い目のある方を長襦袢の衿の外側に沿わせ
本ぐけ縫いで縫い付けていきます。

外側に縫い付けられたら
今度は衿を半分に折り
内側を縫っていきます。

まずは中心をまち針で留め
衿肩あきから3cm外側に引っ張るように
まち針で留めます。





反対側も同じようにまち針で留め
間をまつり縫いで縫います。

最後は衿芯を通して
端の衿芯が浮くので押さえるように
Vの字に縫います。



これで完成!
時間は1時間近くかかってしまうかも。

慣れれば30分くらい。

バイアス衿芯が新しいものですと
硬いのでどうしても時間がかかります…


ただ半衿は変えるだけで
雰囲気がガラリと変わりますし
オシャレとして楽しめる箇所なので
ぜひ半衿付けに挑戦し
着物の楽しさを幅広く
知っていただきたいと思います。



生徒さんと向き合って
半衿つけながらのおしゃべり
とても楽しい時間でした。

感謝。