お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

生き返った大島紬

教室

今日はエコルヴェさんで
他装のお稽古でした。


お稽古にお越しくださったのは
私の英会話の先生でもある
ニッキーさん。

学生の頃より仲良くしている
妹的存在の方のお着物が
20年ばかり箪笥の中で
眠っているとのことで
その方をモデルさんにして
そのお着物を着せつけてみよう
ということになったそうです。


お母様がご準備してくださった色大島
泥染めの焦げ茶色がいい色で
たくさんの色使い
そして何より模様が細かいですよね。

いい着物だといううことがわかります。


八掛のお色が鮮やかな朱色
メリハリついて粋な感じがしますね。


帯は八掛のお色と同じ朱色の名古屋帯で
こちらもご準備してくださっていたようです。

お袖を通すのは今回が初めて。
20年以上眠り続けた着物と帯が
やっと日の目を見ることに。

着物と帯が生き返る瞬間は
本当に幸せな時間です。

今日の日のことをお母様や
ご家族にはお伝えしていて
皆さんとても楽しみに
してくださっているとのこと。

お写真を撮ってすぐに送りますと
大変喜んでくださいました。

ニッキー先生もとても嬉しそうで
着物や帯によって
家族の絆がさらに深まるような
温かい気持ちにしてくださいました。

私の母も同じように
コツコツ支払いをしながら
着物を準備してくれました。

今、私が親になってそれができるかというと
できることではありませんね。

こういう場に居合わせていただくと
改めて母の想いに感謝の気持ちが溢れます。

勝手に用意したのではありません。
娘の幸せを願い恥をかかせぬよう
親としてできる精一杯のことを
してくれたのです。

そんな想いを皆さまにもいつか必ず
受け取っていただきたい。

そう願わずにはいられません。



着物と帯がイキイキと生き返る
とても幸せな時間。
このようなお稽古をさせていただき
心から感謝です。