お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

着付けで締めるところは2ヶ所

着付け

昨日は夏休みでしばらくぶりだった
お二人さんのお稽古。

もう10月になりましたので袷の着物です。


私の大好きな江戸小紋(角通し)
帯は18年前にリサイクルショップで購入した
染めの九寸名古屋帯、5,000円です。

デザインがとっても気に入ってるので
登場回数も多い。
18年以上使っていますが
全く飽きがこない
こういう出会いはいい出会いですよね。

ちなみにお店は名古屋大須の「コメ兵」さん
とても綺麗な良品がおいてありますよ。

さて、今日のお稽古は第5回目となりました。
残り半分。

生徒さんは猛練習の甲斐あって
手順も覚えられてスムーズに着られます。
ですので、今回は特にお困りのところ
より綺麗にしたいところを重点的に
お稽古させていただきました。

・着物がズレる
・自分で着ても苦しい
・着物の衿が詰まってくる
・帯がズレる  など

その中でも最も改善して差し上げたいのは
「苦しい」
苦しいと着物を着ることが嫌になってしまいます。

現に成人式の前撮りで
「とても苦しい着付けだったので
もう着物は着たくないと思ってました」と
悲しいお話を聞いたことがあります。

苦しいを改善するポイントは
・紐の位置がみぞおちを圧迫していないか
・全ての紐をきつく締めていないか
(ズレたら嫌という不安から)

まずは生徒さんに着ていただいて
紐の位置や締め加減を確認。

その後私が生徒さんに
着付けをさせていただきました。


(向かって左がbefore 右がafter)


私がいつも生徒さんにお伝えしている
着付けの締めるポイントは2箇所


着物を締める腰紐


そして帯締め


この2箇所をしっかり締める様お伝えしています。

腰紐は着物がズレる原因になります。
ここが緩いと次第に踏んでしまうほどの長さに…
重い生地のもの(留袖や訪問着など)は
特にしっかり締めておく必要があります。

と言っても締めすぎは注意!
この腰紐はお腹が膨らんでも伸びてくれる
ゴム製がオススメです。

そして意外と言われるのが「帯締め」
皆さん帯ばかりをきつく締めたらいいと
思われがちなのですが
帯が多少緩くても
帯締めがしっかり結ばれていれば
ズレにくいのです。

それに帯締めはどんなに締めても
そう苦しくはなりません。
帯の厚み、前板があるので
体が締め付けられにくいからです。

生徒さんにも帯の締め加減
帯締めの締め加減を確認してもらいました。

帯は「こんなに緩く結んでるんですか?」と
驚かれるほど。
反対に帯締めは「しっかり結ばれてる」と
房がやっと入るくらいの締め加減です。

この2点を押さえておけば
苦しさを感じることなく
長く着物を着ていられます。

そして少し上級者向きですが
帯と着物の間は握り拳ひとつ入るほどの
空きがあります。


特に私たちの年齢から上になると
帯が前下がりの後ろあがり
前に隙間があると貫禄があり
大変格好がいいですね。


上から見るとこんな感じ


帯あげが余裕で入っています。
スマホだって挟めちゃいます。

ちょうどみぞおちの辺りが
圧迫されていないのでとても楽なのです。

私がお手本にしているのは「森田空美さん」
大人の上品な着付けをされていらっしゃいます。

よろしければご参考に。
お読みくださいましてありがとうございます。