お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

心の帯結び

着付け

本来なら今日は延期になっていた
岡山市の成人式の日。

今日から岡山も緊急事態宣言…
悲しいことに中止となりました。

それでもお友達と記念写真を撮りたいと
2名の方が着付けをお申し込みしてくださり
今朝はお着付けに。


私はその方のお写真を見て
雰囲気を感じとり
振袖と帯の柄
そして生地感など確認して
事前に帯結びを創作し練習します。

実のところ、ここ最近
帯結びに不調を感じていた私。
何度結んでも納得がいかず
結んでも結んでもキリがないほど。

帯に命が吹き込まれない・・・
そういった感じだったのです。

着付け技能士になって20年以上
重く言えば「初のスランプ」

だけど、「なるようにしかならない」精神と
「行き当たりバッチリ!笑」が魂友との
合言葉になっている私は練習をやめ
そして考えるのをやめました。

20年以上やっていれば
基本的な技術というのは
ある程度出来上がります。

その技術だけでは納得ができず
限界にきたその先を超えるために
何をしたらいいのか・・・

昔の私ならもっともっと技術を磨こう!
もっともっと上手くなる方法を考えよう!
そう思ったと思います。

果たしてそれが正しいのか・・・
いや、正しいとか間違っているとかは関係なく
「今の私が望む方法」
そちらに意識を変えてみたのです。

そして出た答えは
「帯と向き合って感じたままに結んでみよう」
でした。

「どんなヒダになりたい?
あなたはどこに行きたい?」
帯に話しかけるように少しずつ
折り上げて作った帯結び


出来上がった時には
「すっごく可愛いのできたよ〜♡」と
思わず声が出たほど
私の心がとても喜ぶ帯結びが
出来上がりました。

時間を見ればいつものお着付けより
少し早く出来上がっていて
心のままに、そして時々対話しながら
自然と手が動くこの感じ、
なかなか面白い体験をさせていただきました。




何より嬉しかったのは
帯が生き生きと
そして喜んでくれているように思えて
「あ〜この感覚好きだなぁ」と
久しぶりに帯結びの楽しさを
実感することができました。

お嬢様お二人も、そしてお母様も
大変喜んでくださり、
なんとお一人のお嬢様は
外出中にTV局にインタビューされたそうで
「浩加マジックに感動しました〜」と
お母様からご報告がありました 笑

帯と対話した楽しい波動が
広がったのかもしれませんね。

あ〜この感覚楽しくてクセになりそうです。

技術を超えた心の帯結び。
体験できたこととてもありがたいですね。

心より感謝。