お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

着物の醍醐味

着物

先の「即位礼正殿の儀」
厳かでゆっくりと時間が流れ
平安時代にタイムスリップしたような
何とも雅な儀式に、日本人の素晴らしさを
感じずにはいられませんでした。

じっとTVを拝見しながら
やはり目が釘付けになったのは装束。



「黄櫨染御袍」(こうろぜんのごほう)
大変落ち着いた深みのあるお色
太陽を表現したお色と言うのですから
日本人の感性の素晴らしさに感動いたします。


皇后様の装束「御五衣・御唐衣・御裳」の御服
(おんいつつぎぬ・おんからぎぬ・おんも)
一般には「十二単」の俗称で親しまれていますね。

衿、袖口、裾のグラデーションの美しさ
そして裾をご覧ください、
大変美しい富士の山が出来上がっています。
着装も大変美しいのです。

御唐衣(白い上着)には
神を待つ木「松」と
夫婦仲よきことの象徴「鶴」があしらわれています。

文様に意 (こころ)を込める
これまた日本人の知性溢れる表現です。

着物の楽しさはこういった知性や感性を
表現するところに最大の楽しさがあると思います。

先日、着付けを習いに来られた方が
このような着物と帯を持ってこられました。


シックでいてモダンな柄の小紋のお着物
明日のワイン会に着て行きたいとのことで
帯は何とぶどう柄!
もーピッタリですよね!!

この方の意に気づかない人は
いらっしゃらないのではないかしら。

後日「楽しく素敵な時をすぎさせていただきました」と
メッセージをいただきました。
きっとたくさんの方に
お声をかけていただいたことと思います。

着物を選ぶ方も見る方も
知性や感性を使って楽しむ。

これが着物の醍醐味です。