お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

額縁づくり

モノづくり

初めての体験「額縁づくり」♡

それはそれは
夢中になる楽しい時間でした。

胡粉が塗られたフレームの内側を
彫刻刀で掘ってデザインして行きます。

彫刻刀を持つのは何十年ぶりでしょう。
持つことすら既に楽しい♪


私は綱模様のように
一方向にゴリゴリと掘り進め

かなりいい感じに彫り上がりました。

それから私は金箔の額縁にするため
下地の色「赤茶」を塗り乾燥。


銀箔の下地は「黒」なんですよ。

いよいよ箔押し!
着物にも箔押し技術があるので
この工程をとても楽しみにしていました。


金箔用の竹箸
この道具が既に私にとって萌えます♡

こういった工芸に使われるお道具は
洗練された美しさがありますね。
使い勝手が良く
必要最低限のデザインで
最大限に美しさを表現。

日本人の美意識の高さを
こういったお道具でいつも感じています。


漆が乾いてしまうと貼れなくなるので
これが結構時間勝負!


手のひらに乗せた金箔を
竹箸に挟んで持ち
漆を塗った額縁に貼って行きます。


貼ったら綿花で押さえ
金箔を落ち着かせます。
だから「箔押し」って言うんですって。

箔押しが終われば
このままでもいいのですが
少し燻してシャビーな感じにさせます。


絵の具を塗って燻されたような
仕上げにするのですが
これを
「少女から淑女へ」と表現するのだそう。

なんて素敵な♡


確かに燻されたような
落ち着きと深みのあるいいお色になりました。

それから胡粉を塗ってマットな仕上がりに。


内側のマットを選んで完成です!!



私は先日出来上がってきた
家族写真を入れました。




アルチザンっぽいスタイルが
良くお似合いの先生は
顔も声も何もかも可愛い先生でした。

素敵な作品ができたことはもちろんのこと
着物にもある箔押しという技法を
させていただいたことで
着物の価値や素晴らしさをより深く
理解することができたことが嬉しく思います。



お誘いくださったTさんに感謝です。
ありがとうございます!