故郷にあるレストラン
おいしいお店私は岡山県備前市日生という
漁師町で育ちました。
もしかしたらB級グルメ「カキオコ」で
ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。
日生には日生諸島と言われるいくつかの島があり
その中の一つに「頭島」があります。
細い路地を登っていくと
可愛らしい建物が。
郵便局をリフォームし
素敵なレストランに変わりました。
レストランの名前は
「kashirajima restaurant cucina terada」
外壁の色は当時のまま
アニメに出て来そうな味わいのある建物。
入ると三和土には備前焼が敷き詰められていて
パッと目を惹きます。
中にはテーブルと椅子のみで
今この時を感じるために無駄なものがない
スッキリとした空間でした。
お料理は初めからノックアウト!
子供の頃からよく食べていた
「ハカマエビ」の前菜。
私は酢醤油と生姜を混ぜ合わせた
タレにつけてよく食べていたのですが、
なんとエシャロットソースをかけた
とってもお洒落な料理に大変身。
茹でたてで温かく
マスタードとヴィネガーの酸味で
さっぱりといくらでもいけちゃう美味しさでした。
お料理はコースのみ、
全て魚介類を使っています。
(デザートはイチジクのミルフィーユ)
お魚ばかり食べられないんじゃない?
と思われるかもしれませんが、
そこは寺田シェフの天才的センスの良さで
どの料理も独創性があって
味はもちろんのこと、彩り、食感
あとはアクセントとなるものがあって
それが何だろう?と考えるのが
とても楽しいお料理でした。
ハカマエビの前菜でしたら
パラパラと唐辛子のようなものが
散りばめられていますよね?
それは「スマック」というトルコの香辛料。
味はゆかりに似ていると言われるそうですが
私は酸味の強いドライトマトの様に感じました。
アクセントがいくつかあって
初めて聞く調味料や食材は興奮します。
料理にどう取り入れようか考えるのが
楽しいからです。
そして寺田さんのお料理で驚いたことは
骨付きであること。
ほとんどのお店では
骨のついていない切り身にして提供されますが、
魚好きの私としましては
骨の周りの身が一番おいしいですから、
そこを分かってらっしゃる寺田シェフ!
本当に素晴らしいと思いました。
だから皆さん、無口になる・・・
カニを食べてる状態 笑
食材の本当の良さを知っているシェフに
作っていただくお料理は
体も心も喜び豊かになっていく
素晴らしい時間でした。
私の故郷にはとっても素敵なレストランがある!
自慢したくなるほど素敵なレストラン
「kashirajima restaurant cucina terada」
是非いらしてくださいませ。
こんなカニさんにも会えますよ 笑