お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

思いがけない再会

想い
ありがたいご縁をいただきました。

昨年より十二単の着装を
学び直したいと思っていたのですが
この度、知人からのご紹介で
市来康子先生
ご指導いただくこととなりました

今日はご挨拶に伺うため広島に



初めましてのご挨拶の後
市来先生が見せてくださったお写真には
私もご指導いただいた
宮島健吉先生の若かりし頃のお姿が…

平安時代より続く衣紋道の中では
新しい流派ですので
まさか宮島流だとは思いもよらず
ご縁を感じずにはいられませんでした

こちらの写真は18年ほど前に
宮島先生の講義で
花魁衣装の着装モデルを
させていただいた時のもの

着装の技術のみならず
日本の心、精神を深く教えてくださった
先生の講義が本当に大好きでした

先生のお話にはいつも
「悲しみ」「愛」「祈り」があり

この時の講義でも壇ノ浦の戦いで
幼くして海に身を投じ
崩御した安徳天皇と
共に身を投じるも生き残ってしまった女官が
上﨟(身分の高い遊女)となり
春をひさいで(身を売って)生計を立て
安徳天皇を弔ったというお話に
涙を流される方が
多くいらしたのを覚えています

先生は目に見えない想いを
ことのほか大切にされていたように思います

そんな想いも含め継承されてきた
市来先生からご指導いただけるなんて
本当にありがたいことでございます

そして、思いがけない宮島先生との再会に
私が表現していきたいことの原点は
ここだったと思い出すことができました

とても残念なことですが
宮島先生は3年ほど前に
他界されたとのこと

帰宅し先生の講義の資料を読み直すと
感情が揺さぶられるところには
やはり「悲しみ」「愛」「祈り」

改めて先生の想いに共感し
その想いを未来に繋げていくことを申し上げ
手を合わせました