比叡山延暦寺
時には旅へ比叡山延暦寺、天台宗の総本山。
そこには、最澄が唐より招来したという
七条刺納袈裟(しちじょうしのうけさ)
というものがあり、袈裟としては
最上のものとして国宝に指定されています。
その袈裟は糞掃衣(ふんぞうえ)とも呼ばれ
敬愛する志村ふくみさんが
「涙するほど美しい」と
仰られたということを知り
糞掃衣は見られなくとも
比叡山延暦寺に行ってみたい!
そう惹かれるものがあり行ってきました。
その前に日吉大社に参拝
とても幻想的な空気感と
いたるところに流れている水の清らかさ。
その場にいるだけで
かなり浄化される神聖な場所。
幸先のいいスタートとなりました。
比叡山延暦寺
とにかく広いのですね!!
色々回ってみましたが
中でも思い出深いところを。
こちらただいま絶賛工事中の
根本中堂。
しかしながら
屋根の上から見ることができるなんて
今だけの特別感にワクワク♡
屋根瓦が外され格子の状態
整然とした木材の並びが
気持ち良くって好きです。
お堂の中には有名な「不滅の法燈」が。
最澄開山の折に灯して以来
1200年あまりを経た今でも
内陣に輝き続ける天台宗のシンボル。
織田信長の焼き討ちの際も
法燈は持ち出され消滅を免れたそう。
そして今回、最澄一千二百年
大遠忌記念事業として
特別拝観できる建物の一つ「戒壇院」は
深く沁み入るものがありました。
戒壇院は天台宗の僧侶にとって
「戒」を授かる特別な場所。
そう、授戒の場所です。
僧侶でさえこの堂に入るのは
生涯にたった一度きり。
1200年以上の歴史の中で
拝観できるのはなんと今回が初!!
なんていい時に行ったのでしょう。
中はロウソクの光のみで照らされ
中央に釈迦如来様
両端に文殊菩薩様、弥勒菩薩様が
お立ちになられ
こちらを慈愛の目で
ご覧になられています。
この戒壇院こそが
ここに来た意味を
一番感じさせていただいた
場所となりました。
最澄さんが眠っていらっしゃる
浄土院に向かい旅は終わり。
「何かが変わる」そう感じた備忘録として
今日の日記を綴ります。
お読みいただきありがとうございます。
お導きいただいていることに
深謝。