お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

和をたのしむ

イベント


「和をたのしむ」
無事終えることができました。
ご来場くださった皆様本当にありがとうございました。

素晴らしい講師陣の皆様のお陰で
とても楽しい会となりました。

 

午前のワークショップは


お香の浜村早苗先生

 

自分で調合し、オリジナルのお香を作りました。。

 

お華の藤木ミホ先生

 

 

裏技小技を使って子どもたちも一緒に楽しみました

 

何とも豪華な装花の完成です。

 

書の中村文美先生

 

 

文美先生の美しい文字のお手本を見て、宛名書き。

 

私は浴衣レッスンをさせていただきました。

 


同じ帯結びなのに個性が出る「花鼓」という
帯結びです。

 

何だかCMになりそうな、皆さんの素敵な笑顔。
楽しさが伝わってきます(笑)



受付をしてくださった皆様。
大変お世話になりました。

 

午後からは 林宗一郎先生によるお能イベント。

一緒にお話をさせていただいたのですが
林先生のお話が本当に面白くて私は笑ってばかり。
参加者様もよく笑っていらっしゃいました。

 

今回はお能体験をたくさんしていただこうと
まず教えていただいたのは「立ち方」

腰を少し持ち上げるような感じで
顎を引くのは首ごと後ろに引くこと。
着物の裾で足袋が隠れないのが正しいなど
慣れないと腰が痛くなったりするそうです。

 

立ち方の次は「謡(うた)」


「田村」という自己紹介のような謡と、
結婚式でよく謡われる「高砂」をみんなで謡いました。
音の高低、抑揚、なんといっても腹から
声を出すというのがとっても難しいですね(^-^;

 

 

謡の次は、「装束」

女性、男性と1名ずつ参加者様にお召しになっていただきました。

着装はとても興味ありましたので
私もじーっと拝見させていただきました。
女性の裾、かなりつぼまっています。
着付けの時もこの裾つぼまりにすることで
細く美しく着られるのですが、
お着物自体にボリュームがあるからか、
かなり巻き込んでいらっしゃるので
後にまで前巾が回っています。

この裾つぼまりの形が美しいですよね。
とても女性らしくって。
女性には女性らしいお花の模様が。
この衣装は西陣織だそうです。

 

もう一方の男性は上も下もボリュームがあり
存在感があります。
男性の模様は幾何学模様や紋が多いそうです。

ここで男性の装束を動きやすいように、
また、役によっては勇ましさを表現するため
このように変化してくださいました↓↓↓

面白いですよね。
林先生、ロボットみたいと(笑)
袖を中に入れているだけなんですが
美しいヒダと折り目がきちっとしているので
崩れることなく、パキンっと張っています。

 

こちらの装束、お能の世界では
すべて個人所有のもの、
歌舞伎などの装束は会社持ちだそうです。
装束管理や維持、大変だと思います。
そんな大事な装束を
このように着させていただけたことが
大変ありがたいと思います。

 

 

そして最後には皆さん大変喜ばれていた「能面」

お香のとてもいい香りがするんです。
それは虫よけのためにされています。

 

お能の世界では命より大切とされる能面。
参加者様ほとんどがお付けになられていました。

 

この能面林先生がつけると、それはそれはなんとも美しいのです。

そっと持ち上げ礼をする。
その後ひっくり返しそっと顔に運ぶ。
その時のお写真がこちら



見ていると息をするのを忘れてしまうくらい
惹きこまれてしまいました。
所作が美しい。

 

最後には林先生が目の前で装束に着替えられ
カツラや飾り、能面をつけて「羽衣」を
舞ってくださいました。

馬素(ばす)という、馬のしっぽの毛をカツラにし
ヘアスタイルを整えます。

鳳凰が大胆に描かれた装束。
天女の羽衣にぴったりです。

能面を装着し、髪飾りや冠をつければ完成です。

 

羽衣のお話は三保の松原が舞台。
ちょうど背景の海が三保の松原のようで
とても神々しいお写真が撮れました。
お能は「神事」まさにそんな一枚です。

 

羽衣という曲の主題は「人間の愚かさ」。
お能には伝えたい意味があり
どう自分の人生に感じ取るか。
決して昔の事ではなく現在の自分の人生に
置き換えて考えてみて欲しいと
林先生は仰いました。

 

700年続く伝統芸能「お能」
奥深さに益々興味がわきました。

 

こんなに盛りだくさんのワークショップ。
とっても楽しかったと嬉しいメッセージを
いただいたり、FBの投稿など拝見して
大変嬉しく思っております。

 

またいつか、たっぷりと和をたのしんでいただける
機会をつくることができたらと思っております。
またお目にかかれますその日まで。

 

 

感謝。