お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

親の想い(振袖から色打掛へ)

想い

午後から雨が止み
気持ちのいいお天気となりました。

先日リラックスチェアに座って
見上げたハーフムーンが
とっても綺麗で思わずパシャり。


皆さんは月はお好きですか?

昔は見ると物悲しさを感じていた私ですが
今ではその美しさに癒されています。

さて、今日は大変珍しいものを
拝見させていただきました。

いつもお世話になっている和裁士さんが
「先生、今日すごいものを預かっているので
ご覧になりますか?」と。

それは、振袖用の道行コートでした。

普通の袖丈の道行コートなら
皆様もお持ちかと思いますが
袖丈が倍以上もある大振袖用のコート、
拝見するのは初めてです。

箱を開けると真っ先に
可愛らしい桃色に目を奪われました。
20代のお嬢様にピッタリのお色。
地模様は木目の縮緬生地で
柄はないので一見無地に見えますが
しっかりとした地模様に上質さを感じました。

いや〜本当に袖丈が長い!!

当然のことです 笑
でも人生初の振袖用道行コート
生地をたっぷり使っている贅沢さに
大興奮でした。

その下には振袖があって
黒の縮緬地に鮮やかに描かれた
四季折々の植物 
裾にはぷっくりとした
紅と緑のふき綿があって
なんと!色打掛に仕立て直しされていました。

振袖から色打掛へ。
ご用意された方達の
お嬢様を大切にされる想いが
ひしひしと伝わる最高のお品。

ご準備していただいたお嬢様は
とても幸せですね。

私も同じように娘にしてあげられるだろうか
そんなことを思いながら
こちらをご用意されたご両親に
想いを馳せたのでした。

申し訳ありませんが
大切にお預かりしているものですので
写真を撮ることは控えさせていただきました。

わたくしの拙い文章で
ご想像いただければ幸いです。笑

感謝。