お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

アフリカン浴衣

着物

楽しみにしていた
アフリカのテキスタイル浴衣が
ついに完成しました〜!!



和裁士の米元さんが
「とてもいい生地に出会われましたね。
上質の綿だということが
良くわかりました。」
と仰ってくださって

柔らかくて丈夫
手に馴染む感じがあって
とても縫いやすかったそうです。

受け取って触れてみると
最初の質感より柔らかくて
人の肌に寄り添ってくれる
そんな優しさを感じる
生地になっていました。

こちらの生地は柄が横向き
裁断ももちろん横で断ちます。

柄出しが難しい
和裁士さん泣かせの生地なのですが
そこは30年以上の経験をお持ちの
米元さん。

上品でユニークに
柄出ししてくださいました。

上前の前巾だけは
大きな鶏さんをと
お願いしていたのですが

衽と絵がつながる様に
絵羽仕立てにしてくださっていました。


ここを繋げてくださったお陰で
大胆な柄がうるさくならず
落ち着いて見えます。

柄を合わせるってとても難しいんです。
それなのにとても美しい仕上がり
米元さんの技術の素晴らしさです。

そして左の肩には鶏が逆さまに。


肩の部分は前から後ろにかけて
生地が繋がっているので
後ろは当然逆さになります。

「鶏を担いでいる様で
面白いでしょ!」と。笑

左の衿にはトサカの鶏を
うまく持ってきてくださって。


米元さんがこの浴衣と楽しんで
向き合ってくださったことが
とても伝わります。

難しい生地ほど
どうやって組み合わせようかと
考えるのが楽しいと仰る米元さん。

素晴らしい和裁士さんに
ご縁をいただいて本当に感謝です。

今回アフリカのテキスタイルを使って
良かったことは

・個性的な浴衣が作れる
・価格が安い 
(1ヤード約90cm
今回柄出しに余裕を持つため
6ヤード購入しましたが
だいたい5ヤードくらいでOK。
価格は¥10,000くらいです。
仕立て代は別途)

問題があるとすれば一つ、
やはり生地の質感でしょうか。

中にはとても分厚くて
硬めのものがあり
バッグや小物入れには
適しているのですが
浴衣となると暑さや着心地が
どうだろう・・・と
思うものがありました。

ですので、ネット購入ではなく
直接ご覧になり手に触れて
質感を感じていただくのが
一番いいかと思います。

人と同じは嫌!
もっと面白い浴衣を着たい!
という方にはとってもおすすめの
アフリカンテキスタイル。

機会があれば是非お試しください。

今日も米元さん手作りの
菓子皿と抹茶茶碗で一服頂戴しました。

菓子皿は「誰が袖(たがそで)」という
匂い袋の形をしているそうです。



お茶碗にはお仕立てにとお持ちした
着物に描かれていた「露芝」が。



岸本さんにピッタリと
お出しくださったお気持ち
とても嬉しくありがたかったです。

感謝。

米元さんがご自身のブログにも
私の浴衣のことを綴ってくださっています。
いったいどれほどのお着物を
お仕立てになられているのか

そしてかなり特殊なお着物も
ご覧いただけるので
ぜひお読みになってくださいね。