お知らせ・日記

本手描友禅 秋山章の世界展

着物

先日岡山県の西にある
矢掛町に行ってきました。

とても広い畑に美しい川、
あまりにものどかな風景に
癒され続け向かった目的地。


やかげ郷土美術館。

こちらで本手描友禅作家 秋山章さんの
打掛が展示してあります。


とても華やかで絢爛豪華とはまさにこのこと!
圧倒されるほどの美しさでした。

近くで見ると金箔をふんだんに使っていて、
なんと螺鈿まで!!
金彩工芸や螺鈿細工を絹生地に施すって
どれほどの技術を要することか。

職人さんたちの集大成がここに表れていました。

秋山さんは大変著名な方たちの
打掛を創られていて、


こちらのチラシの写真は
藤原紀香さんが片山愛之助さんと
ご結婚された時にお召しになられたもの。

「松」と「花傘」が描かれていて
松島屋の松にちなんで。

松は永遠の翠がめでたさの象徴、
その松に寿ぎの花傘で打掛にピッタリ。

秋山さんのそういった意匠が
いたるところに見られ、
創ることに真摯に向き合われていらっしゃると
心から感動いたしました。

それにしても秋山さん、
この道70年だそうで、御歳90歳!
秋山さんにお会いした方は
「風格品格の光を纏っていました。」と
仰られていました。

数ある展示物はお写真がNG。
お見せできないのは残念ですが、
やはり直接ご覧になられるのが一番!

秋山さんの想いに触れ
色んなんことを感じ取っていただきたいと思います。

ちなみに・・・
私の一番のお気に入りは「大冠」(たいかん)
という作品。

他のとは違う雰囲気を持った作品です。

本漆と何重にも塗り重ねられた本金箔
日本の象徴であり永遠の栄を意味する
翠の松が大胆に描かれ
松の葉は一筆一筆繊細に描かれています。

大変重厚感があり、お城の中の
襖絵を見ているようでした。

会期は11/10(日)まで。
ぜひ、足をお運びくださいませ。