お知らせ・日記

趣味どきっ「私の好きな民藝」

モノづくり

今晩21:30~よりNHK-Eテレにて
趣味どきっ「私の好きな民藝」が
アンコール放送されます。


(写真はお兄ちゃんと勝手に慕っている
鞍田先生からお借りしました。笑
ありがとうございます。)


前回永久保存版だ!と思って
録画してたのですが、
いつのまにか子供たちに消されていて
涙・・・

今度こそは!と永久保存です。


さて、この番組は今日から
毎週水曜日21:30~
全8回シリーズで放送になります。


第1回目は小学生の頃から大ファンである
藤井フミヤさんがゲスト!!
明治大学准教授 、
鞍田先生のナビゲーションで
盛岡で南部鉄器に出逢います。


大好きなフミヤさんの初回も
もちろんお勧めなのですが、
やはり着物に携わっている私としては
第7回目(3月20日)の
沖縄県喜如嘉(きじょか)の芭蕉布を
是非ご覧いただきたいと思います。


民藝運動を起こした思想家、
柳宗悦さん著書「芭蕉布物語」で
守るべき「美」の具体的例証として
芭蕉布を選び、こう記されています。

「今時こんな美しい布は
めったにないのです。

いつ見てもこの布ばかりは本物です。
その美しさの由来を訪ねると
理の当然であって、

どうしても美しくならざるを得ない
事情にあるのだとさへ云へるのです」


いつか喜如嘉で本物の芭蕉布を
見てみたい、そして纏ってみたい。
そう思っています。


芭蕉布を復興させ、
重要無形文化財保持者になられた
平良敏子さんは、
第四次女子挺身隊の一員として
倉敷にいた方です。

倉敷絹織(現クラレ)の社長
大原総一郎さんや、
初代倉敷民藝館館長
外村吉之介さんが尽力され、
復興されたという芭蕉布。

本物である芭蕉布が作られる工程は
もちろん感動的なのですが、
私は平良敏子さん存在そのものが
あまりに神々しくて泣きそうになります。

御歳97歳。

1つの事を極め続け、
今なお続けられている。
好きだからと言って、
ここまでやり続けられるものか・・・
紡ぎ続けてこられた敏子さんの指は
かなり変形しています。

柔らかさの中にある敏子さんの職人魂と
芭蕉布を愛し続けた愛おしさが
敏子さんの指に全て表れています。
是非ご覧ください。


2/6    第1回 盛岡/南部鉄器
2/13  第2回 奥会津/かご・ざる
2/20 第3回 松本/家具・木工
2/27  第4回 高山/ガラス・漆器
3/6   第5回 鳥取/焼き物(岩井窯、因州中井窯ほか)
3/13  第6回 島根/焼き物(出西窯、湯町窯ほか)
3/20  第7回 沖縄Ⅰ/喜如嘉の芭蕉布
3/27  第8回 沖縄Ⅱ/読谷山焼・琉球ガラス

*再放送は翌週の11:30~