2020新年会
イベント先日着物好きの皆さんが集まり
後楽園で新年会をいたしました。
私が企画するイベントは
生徒さんだけでなく着物がお好きなら
どなたでもご参加いただけます。
今回も生徒さんではない方の方が多い
濃いメンバーとなりました。笑
2020年
本格的な令和の始まりにふさわしい場所をと
どこにいてもお着物が映える場所
後楽園に決めました。
後楽園は日本三大名庭の1つ
岡山が誇る庭園です。
美しい庭園で半日たっぷり遊ぼうと
まずは築庭当初からある「廉池軒」で投扇興を。
これが盛り上がる盛り上がる!!笑
みなさん、投扇興をされたことはありますか?
「枕」という台に乗った
「蝶」という扇型の的めがけて
「扇子」を投げるのですが
実はなかなか難しい。
力んでしまえば、ポテッと落ちてしまうか
的に当たらず飛んで行ってしまう。
練習を何度かさせてもらって
トーナメント戦の個人対決。
皆さん、負けず嫌いの方多し 笑
かなり本気でやられておりました。
本気だからやはり面白いのです。
一投一投に一喜一憂しながらついに決勝戦。
なんと、ちほ着付け教室の智穂先生と
わたくしの着付け教室対決でした 笑
結果はリードしていた私が最後で失点
逆転負けいたしました 笑
さすが強運の持ち主、智穂先生です!
この日智穂先生はとても素敵なコーデで
お越しくださいました。
扇型の帯留に扇模様の長襦袢
そしてわたくしがプロデュース致しました
真田紐でお越し下さって。
智穂先生のお心遣いと投扇興にかける想い
ここがわたくしには足りなかったと
敗因の理由が分かりました。笑
あまりに楽しかったものですから
投扇興の全国大会はあるのですか?
と尋ねましたら
(私の本気度お分かりになっていただけます?笑)
投扇興は「銘」という技の名前が
地域によって違うそうで
全国大会はないそうです。残念。
例えば、的の上を扇子が通り過ぎてしまう技は
後楽園で飼育されている丹頂鶴にちなんで
「空飛ぶ丹頂」と言い、
扇子が的に当たるも枕から落ちず
的だけ揺れる技を
池に泳いでいる鯉に例え
「遊ぶ鯉」と言います。
この「銘」がとても風流で素敵なのです。
一般庶民から始まった投扇興ですが
この銘を聞けば公家にまで広まった理由が分かります。
投扇興で大盛り上がりした後は
皆さん楽しみにされていた
「荒手茶寮」さんでの昼食。
皇室ゆかりの老舗料亭だけあって
通されたお部屋は
上皇ご夫妻がお泊まりになったお部屋
「臨川の間」でした。
中の室礼も1月限定の素晴らしい室礼
掛け軸は天皇家からいただいた菊の御紋。
その下には菊の御紋の鉢が飾られていました。
部屋からの外の眺めも大変美しい
そしてお料理の美味しいことったら、
皆さん大変喜んでくださいました。
その後は大広間や
皇族から岡山の民間に嫁がれた池田厚子様が
顔合わせをされたというお部屋もご案内いただき
お食事のみならず文化財並みの建物、調度品も
楽しませていただきました。
そしてお食事後は後楽園内を散策
ガイドの山本様にご案内していただき
後楽園についての歴史や知識を学びました。
いつもはイベントで来るだけの後楽園でしたが
知識が入ると違った見方ができて面白いですね。
とてもありがたい学びとなりました。
そして最後は廉池軒の隣にあります
「さざなみ茶屋」さんの円窓のあるお部屋で
お茶を一服。
大好きな岡山銘菓「調布」と一緒に
美味しくいただきました。
朝から夕方までの半日
後楽園をこんなにたっぷり楽しめるとは
正直今まで知らず、
皆さんにとても喜んでいただけたので
この企画をしてよかったと安堵しております。
また、県外や海外からのお客様にも
大変喜んでいただける内容
これからどんどんオススメしたいと思っています。
投扇興、後楽園ガイドと
大変お世話になりました山本様
心より御礼申し上げます。
そして全力で楽しんでくださった参加者の皆様
本当にありがとうございました。
感謝。