お知らせ・日記

黒留袖の旅

モノづくり

僥倖の旅

そう、思いがけない
とても幸せな旅となりました



ここは那須塩原


夏の黒留袖を
作っていただくことになりました


ご縁というものは
本当にありがたいですね

ふと発した言葉から
あれよあれよと事が進み

関わってくださった皆さんが驚くほど
流れの速いスピード感と
偶然では片付けられない出来事に
何かが後押ししてくださっている
そんな不思議な世界が
今回の旅にはありました

まさか私の黒留袖が
大好きな芹沢銈介さんのお弟子さん
下平清人先生に
お作りいただけることになるとは
夢にも思いませんでした

「黒留袖なんてものは作りたくない
そもそも留袖なんて言葉が大嫌いだ」
と仰る先生にお作りいただけることが
すでに奇跡

そうなんですよね

とんでもない奇跡…涙

それには感謝しても仕切れない
親子様の存在があり
その親子様と下平先生との
積み重ねて来られた信頼の
お陰様なのです

先生とはお会いする前に
お電話でやり取りをさせていただいて
とてもお優しく素敵な方なのだろうと
予想はついていたのですが

お会いしたら
素敵なんてもんじゃない!!!

 



佇まい、暮らしぶり
全てに深みがあって無理がない
自然体で堂々と生きる姿に
惚れぼれしました

特段先生の純粋な言葉のシャワーには
やられっぱなしで
何度胸を撃ち抜かれたことか
生き返るのにほんと必死 笑

先生はご自身のことを
芹沢先生の弟子とはおっしゃいません
なぜならば

「芹沢先生がね
弟子と名乗れるのは
師匠を超えてからだって言うの
一生言えないよね
だから僕は使用人」

もうズキュンなのです♡

そしてこんなことも

「先生が染色家なら
僕はただの染物屋」

道理に外れることに大変厳しかった
芹沢先生の教えを守り続け
常に謙虚でいらっしゃる

あー少しでも自分を
良く見せようとする私は
情けない・・・

このような会話は序章も序章
次から次へと名言が
溢れ出てくるものだから

思わず
「レコーダーつけさせてもらって
いいですか?」
なんて言ったくらい 笑


先生は言葉の意味を
とても大切にされます

「民藝ってなんだい?」
「生活ってなんだい?」

会食中もずっと
言葉の意味を質問され
私の頭の中は渦巻き状態

言葉の意味を
ちゃんと理解しておかないと
いけないなぁと反省しながらも

先生との問答がとても楽しくて
夢中になりました

哲学的で本質が常にまっすぐ
格好いいなぁ
ほんと、格好いい


ブレが1ミリもないのです

そんな素敵な先生に
作っていただくことになった
私の黒留袖

二日間で貴重な体験も
させていただきました



その様子をインスタグラムで
丁寧にお伝えしております

動画も是非ご覧いただきたいので
下記の投稿からご覧くださいませ

①黒紋付型絵染その一(初めまして)
②黒紋付型絵染その二(型紙作り)
③黒紋付型絵染その三(染め)
④黒紋付型絵染その四(三度黒)
⑤黒紋付型絵染その五(完成)


お読みいただきありがとうございます



先生との出逢いに
心から感謝申し上げます