お知らせ・日記

HIROKA KISHIMOTO

単衣と夏帯が届きました。

着物

今朝、ぎっくり腰になってしまった主人。
コルセットを取りに戻って来た主人が
ASIMOのように動くので大笑い。


祓いの笑いと言われる私の笑い声と
パワーと愛にあふれた私の手当で
夜にはすっかり治っておりました。

本当にぎっくり腰だったのか?
主人も驚いています。笑


そんなおもしろハプニングの日
仕立て上がった単衣の着物と夏帯が届きました。

精錬(タンパク質などの汚れを取る)されていない
生絹(すずし)の糸で織られた着物
熊沢幸子さんの作品です。


少しハリがあってサラッとしていて
体にまとわりつくのではなく
適度に距離感があって爽やかに着られます。



シルバーグレーの地色に
福木で染められたふぞろいの黄色い縦線
イエロークイーンの私としては
心揺さぶられるポイント。



遠目で見れば落ち着いた薄萌葱色
近くで見れば元気な黄色の縞模様


見る角度によって色んな表情を楽しめるのは
熊沢さんの感性と技術の素晴らしさ
是非近づいてご覧いただきたい着物です。


帯は一目惚れした八重山上布。
大好きな新垣幸子さんの作品です。


熟練した技術でなければ作り出せない
とても細く手績(う)いした
苧麻(ちょま)という植物で作られています。



参考資料にとA氏がお持ちになっていた
大変貴重なもので
この度お譲りくださることに。


作家さんがどれほどの想いで
手間と時間をかけて作られたのかを
何度も足を運び側で見てきたからこそ


どんな方であろうとも
着物を愛し大切に着る人でなければ
決してお売りにならない
着物愛が宇宙レベルの本質を見抜く方です。


だからこそお譲りくださったことが
本当にありがたく
氣が引き締まる思いでした。

 

「この色を着られるようになったんですね。」
と仰られた言葉にドキっとしながらも
じんわりと悦びがこみ上げ
15年もの長い間
見て来てくださったからこそのお言葉だと
ありがたく受け取らせて頂きました。


「今の私にはまだ纏うことができない。」


そう思わせていただける
着物に出会うことがあります。


そんな時、自分の未熟さと向き合い
そして成長できることへの悦びを感じ
前に進むようにしています。


人生の最終目標は
「常寂光寺の桜」
ふくみさんの着物にまた会いたくなりました。


人や着物や帯、
たくさんの素敵なご縁に
恵まれていることに心から感謝です。
ありがとうございます!